ヘリノックス・チェアワンホーム(Chair One Home)コンフォートチェアをチェアゼロと比較してみた

今回は新しくチェアワンホームのコンフォートチェアを入手したので、元々所持していたチェアゼロと比較してみました。

ヘリノックスのチェアはたくさんの種類があり、選ぶのも一苦労・・・

チェアホームは部屋のインテリアとしても合うようなオシャレなデザインと、どのような部屋にも合うように様々なカラーがラインナップされている、ヘリノックスのチェアの中では室内使用にも目を向けた製品になっています。その中でもチェアワンホーム・コンフォートチェア(以下コンフォートチェア)はチェアワンスタイルの製品です。

一方でチェアゼロは小型のチェアワンミニを除けばヘリノックスチェア最軽量となっており、その性能の通り持ち運ぶことを最優先したモデルとなっています。

以前にチェアゼロについて記事にしていますので、よければこちらもご覧ください。

もっとも標準的と思われるチェアワンやタクティカルチェアは所持していないので分かりませんが、今回はこの極端な2つの製品を比較してみます。

まずは2つの製品のスペック比較をしてみます。

コンフォートチェアチェアゼロ
本体サイズ
(幅・奥行き・高さ)
52cm×53cm×67cm52cm×48cm×64cm
座面高34cm28cm
重量(本体のみ)980g490g
重量(フレーム)*570g360g
重量(シート)*410g140g
重量(収納袋)*120g20g
重量(収納後)1100g510g
素材(シート)ポリエステルポリエステル
素材(収納袋)綿、ポリエステルポリエステル
素材(フレーム)金属(アルミニウム合金)金属(アルミニウム合金)
対荷重145kg120kg
*筆者実測値

スペック比較は、公式ページなどの仕様と、こんな感じで自分の所有する製品を実測して記載しています。

詳しく比較してみます。

サイズ感

本体サイズはややコンフォートチェアの方が大きめで、座ってみてもより包まれている感じがあり、安定感もあります。

座面の高さも6cm高いことが、適度な姿勢をキープするので疲れも溜まりにくいです。

一方でチェアゼロは座面が地面に近いためのけ反るような姿勢になりやすく、本体が軽量なこともあって、後ろに倒れそうになることがあります。

重量感

スペック的にはやはり重量の差が目立ちます。

本体重量は980gと490gと、ちょうど倍の差があります。

重量の差はサイズだけでなく、フレームの強度や座面のシート素材による差が大きいです。

さらに、チェアゼロの収納袋は座面シートに合わせた非常に軽量な素材ですが、コンフォートチェアは綿を使用し、質感が良い分重量はかさみ、収納時の重量はより差が出ています。

収納時のサイズもかなり違うため、やはりコンフォートチェアは徒歩や自転車などでの持ち運びには適していないと思います。

確かにインテリア使用を目的とするなら、収納袋は収納時に部屋に置いても違和感のない綿素材が正しいと思いますが、持ち運びを考えるとイマイチですね。

素材感

コンフォートチェアの座面は他のヘリノックスチェアと同じポリエステル素材ですが、ファブリック調になっていて、室内でも違和感のないより落ち着いたでデザインになっています。

チェアゼロは見るからに軽そうなペラペラ・サラサラの生地を使っています。でもこれが意外と伸縮性があり、座り心地も良いのがさすがなんですよね。

収納袋も本体に合わせたデザインとなっており、コンフォートチェアは綿を主としたものになっています。

デザインはこだわりを感じて確かに良いんですが、伸びにくい素材と金属製の留め具が相まって、収納時はかなりしっかり畳まないと納まりが悪いです。頻繁に出し入れするには向いていないかもしれません。

チェアゼロは収納袋まで驚異的な軽量化が図られており、それでいて収納時も入れにくいことはなく、非常に高レベルでまとまっています。

耐火性は素材や生地の厚さを考えるとコンフォートチェアの方が優れているでしょう。チェアゼロはホントに僅かな火の粉でも穴になるので・・・。

安定感・使用感

安定感は圧倒的にコンフォートチェアに軍配が上がります。

フレームは構造は似ていても対荷重が違うように、使用しているアルミフレームの強度が異なり、重量もあるため、設置したときの安定感があります。

また、細かいところですが、コンフォートチェアの中央のフレームは回転できるようになっており、地面に凹凸があったり、使用者が多少バランスを崩してもしっかりとフィットするように工夫されています。設置する時はぐるぐるして若干不便なんですが・・・。

チェアゼロはそのような機構がないため、不安定な地面では安定感に不安があります。

またチェアゼロは軽量すぎるため、風や多少触れるだけでも倒れたり飛んでしまいます。

持ち運ぶ予定がない場合や車移動がメインの方は間違いなくコンフォートチェアをおすすめします。

まとめ

今回の2つの製品はヘリノックスチェアの中でも目的が明らかな製品であり、目的に沿って良く考えられています。

コンフォートチェアはインテリアとして屋内での使用から、時にはオートキャンプ、ファミリーキャンプなどで使用するといった使い方に適しており、ゆったりと寛げる製品になっています。

収納袋など細かいところにまで凝っており、所有欲を満たしてくれます。

一方で収納時のサイズや重量などは多少犠牲になっており、携帯にはやはり向いていません。

携帯性で言えばやはりチェアゼロは圧倒的であり、ヘリノックスだけでなく、他のメーカーのチェアと比較しても携帯性と座り心地を高いレベルでまとめており、目的がはっきりしている人にとってはこの製品一択と言っても良いと思います。

ヘリノックスはたくさんの種類のチェアを出していますが、是非自分の用途を考えて購入することをおすすめします。

ただ、何にでも使えるチェアワンなどもいいですが、個性的な製品は、他社の類似製品とも差別化ができ、所有欲を満たしてくれると思います。

今回紹介した商品

Chair One Home コンフォートチェア

Chair Zero チェアゼロ

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