スキー場のシーズン券をおすすめしない理由

今年も冬に向けてだんだん各スキー場のシーズン券の発売が始まりました。

そこでシーズン券を買うか検討している人が必ず悩む、「元を取れる」かどうかについて考えてみました!

結論:シーズン券は総合的に判断すると、ふつうは買わない方がお得!

理由は大きく分けて2つあります

  1. 相当の滑走日数が必要である
  2. 滑走できないリスクが無限大

このことについて、説明していきます。

※今回は地域住民の方向けや、格安でも高倍率の白馬村、長野県共通シーズン券などは考慮していません(とりあえず応募しろ!)。また、基本的には早割等で最安値で購入することを想定しています。そして自分の経験によるので中部地区が中心の記載になっています。

相当の滑走日数が必要である

そもそもあなたが毎週の休日を家で過ごしたり、友達と遊んだり、デートをしたり、買い物に行ったり、いろいろな用事で埋まった残りでスノーボードに行く、というのであれば、間違いなくシーズン券の購入をおすすめしません。

たとえばリフト券が1日4,000円、駐車場代1,000円のスキー場のシーズン券を50,000円で買ったとして、10回行ったら元が取れる、と考えていたらおそらく損をします。

まず、リフト券は早割券という前売りの1日券で30%以上安く購入できます。

ただし数ヶ月前に購入するので、余らせないように注意が必要です。ただ、シーズン券と異なり、もし余ってしまいそうなら早めにメルカリなどで売ってしまえば、ある程度の回収もできます。

また、シーズン中であれば逆にメルカリなどで安く購入することもできます。もしくは割引券などを譲ってもらうことで、リフト代を安く済ませることもできます。

そして、直前であれば、どのスキー場でもだいたいホームページなどに誰でも使える割引券(300〜500円くらい)が掲載されています。

駐車場代は、シーズン券を持っている人が同乗していれば無料になります。

そんなわけで、実際の1回あたりの出費は準備によってある程度抑えることができます。

そのため単純に定価×滑走回数で計算してはいけないのです。

参考までに、経験的には

1回あたりの出費額(定価ベース)×滑走予定回数>シーズン券代×1.5

は最低でも必要です。これを超えそうだな?と思ってようやく検討の余地が出てくるのです。

たとえば、さっきの例であれば、

(リフト券4,000円+駐車場代1,000円)×予定滑走回数>シーズン券50,000円×1.5

なので15回以上で初めて購入を検討してもよいかと。

滑走できないリスクが無限大

シーズン券というのはこの1シーズン分を先払いで購入するということなので、シーズン中に状況が変わるリスクがあります。

このことをあまり重要視している人が少ないように思えますが、間違いなく「超」重要です。

状況が変わるリスクというのは主に

  • そもそも飽きる、別のスキー場にハマる
  • 怪我、病気で行けなくなる
  • 仕事が忙しくなる、家庭の事情などで予定より行ける回数が減る
  • 暖冬、コロナなどによる営業短縮
  • シーズン券の紛失

など・・・挙げればいくらでもあると思います。

そして問題は自分の原因によらないものがたくさんあるということ。さらにそのいずれも基本的に補償などはないため、すべて自分が負担するということ。

たとえば、自分の場合、2019−20シーズンはマックアース30という中部〜関西がメインのシーズン券を購入しましたが、記録的暖冬で結局まだ雪がある白馬や志賀高原に行くことになり、想定以上の出費がかさみました。(それでもシーズン券で20回以上は滑りましたが)

そしてコロナで、4月以降はほぼ滑ることもできず・・・

それでもシーズン券の金額は一定なのです。

あ、あと紛失は本気で精神的ダメージヤバイです(経験談)

これらを数値化するのは個人差もあるのでなかなか難しいけど、こういったリスクがあるってことを考えた上でそれ以上に頻繁に行くぞ!って決意と熱意がある場合のみおすすめできるシロモノなのです。

1シーズン終わった頃に、シーズン券買っておけば○○万円得したな〜って思ったならば、そのシーズンは平和に終わって良かった!と考えたら良いのですよ!

と、悪い点ばかり挙げてしまいましたが、いい点も実はいっぱいあります。

でもまずこの悪い点を知らずに買う、というのは一番失敗するパターンなので、是非これを読んでもまだ欲しいかもって思う人は次の日記も見てください!

ちなみに自分はもう買いました(爆)

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