バートンのブーツ SLXとSwath BOAを比較してみた

バートンのハイエンド・最高級ブーツであるSLX(エスエルエックス)と、ミドルクラスのSwath(スワス)を比較してみました。

年式はいずれも2020モデルで多少古いので、最新モデルとは異なる点もあると思います。

価格(2022現在の最新モデルで比較)

・SLX

74,800円(税込)

・Swath BOA

50,600円(税込み) (スピードレースタイプは47,300円)

価格差はおよそ1.5倍(25,000円)程度あります。

Swathも定価5万円と比較的高価ですが、SLXは群を抜いています。

外観

外側面 左:Swath 右:SLX

SLXはかなり使用している(約70滑走)ので使用感があります、すみません。

いずれのブーツもアウターシェル(外装)はウルトラウーブンという軽量で頑丈な繊維生地で構成されています。

かなりの回数使用し、ボードのエッジにも何度も当たっていますが一切ほつれなどなくとても頑丈です。

以前使用していたラバーや合皮のような素材ではすぐにエッジで傷が付いていたので、このウルトラウーブン素材を使用したブーツは本当にオススメできます。

いずれのブーツも上部と下部に分かれており、足は左右の負荷には強く怪我のリスクを抑えつつ、前後には柔軟に動かすことができます。

バートンのブーツでも売れ筋のハイエンドモデルであるION(アイオン)などは上部と下部がつながっており、アウターシェルの素材も異なるためかなり硬めの作りで、このあたりは好みにもよりますが、足を自由に動かしたい人にはIONよりSLXやSwathをおすすめします。

またSLXはソールにvibram(ビブラム)ソールを使用しており、くるぶしのあたりにはCarbitexと言うカーボン素材を使用し剛性を上げています。

正面 左:Swath 右:SLX

BOAとスピードレースなので単純に比較はできませんが、一番のポイントは、SLXはつま先のぎりぎりまでウルトラウーブンで作られています。

そのため、感覚的な違いなので個人差があると思いますが、つま先の自由度や快適さはSLXが良いと思います。

タンの厚みや素材もSLXの方がしっかりした作りとなっています。

背面 左:Swath 右:SLX

大きな違いはかかとの構造です。

Swathがザラザラした素材で作られているのに対し、SLXは突起が出ており、よりホールド感が増しています。素材自体はSLXの方がやや弾力性が強めでした。

ちなみに、当然ですが、バートンのブーツはバートンのバインディングを使用することでびっくりするくらいピッタリと治まります。

バートンのジェネシスの新旧比較もしているので良かったらどうぞ。

ブーツのインナーはSwathがImprint3、SLXがLIFE+Linerとなっています。

アウターシェル内部 左:SLX 右:Swath(ココだけ左右逆ですみません)

ブーツ底の作りはほとんど一緒に見えます。

大きな違いはサイドのインナーレースでインナーを固定するパーツが異なっています。

Swathは赤い生地のパーツに直接レースが固定されています。

SLXはSwathで使用した赤い生地の上に硬めの素材の生地が縫い付けられており、固定感が増しています。

インナーブーツ

インナー 左:Swath 右:SLX

使用しているインナーはSwathはImprint3、SLXはLIFE+Linerです。

LIFE+LinerはIONなどで使用されているLIFE Linerと構造上はほぼ同じで、さらに生地に保温性を高める特殊素材を混ぜている点が異なるようです。

LIFE+LinerがImprint3と比較して強化されている点は以下の通りです。

  • LIFE+Linerは足裏にスポンジ(EVAフォーム)が付いており、衝撃吸収が期待できます。
  • くるぶし周りの素材がImprint3は繊維素材ですが、LIFE+LinerはEVAフォームを使用しています。
  • LIFE+Linerはインナーブーツ全体に通気穴が開いており、湿気を逃すのに役立ちます。
  • それでいてインナーブーツ全体の繊維に保温性を高める素材を使用しているため保温性に優れ、快適です。
  • 細かい点ですが、LIFE+Linerはブーツを締め、留めるためにタン付いているベルクロがタン全面についています。

インナーの違いは大きなポイントです。特に保温性、蒸れにくさ、足への負担はやはりSLXが素晴らしいですね。

SLXの2022年モデルでは、くるぶしの素材がEVAフォームからUltralon Performance Foamへと変更されているようです。公式の説明によると熱形成機能によりさらにフィット感が増しているそうです。

重量

・SLX 25.5cm

約1,030g(片足)

・Swath BOA 25.5cm

約860g(片足)

重量は片足で約170gと結構な差があります。

これまで主にSLXが優れている点ばかり挙げてきましたが、カーボン素材や補強など最新技術を詰め込んだ結果、重量は重くなっています。

それでも以前のSLXでは1,300g前後だったこともあるので、軽量化はされていますが、絶対的な素材の使用量が違いますからね・・・。

また、売れ筋のIONはウルトラウーブンではなく、通常の素材をしているため、SLXよりさらに重たくなっています。

Swathでも十分なホールド感や性能がありますし、ウルトラウーブン素材で耐久力は申し分ない(BOAが少し不安ですので、不安な方はスピードレースをオススメします。)でしょうから、ハイスピード滑走やビッグキッカー、最強の快適性などのこだわりがなければSwathでも満足できる方は多いと思います。

何より軽さは滑走時以外も歩くときや休憩中など、履いている全ての状況で正義ですから!笑

ただし、他メーカーの安価なブーツも重量は軽いですが、ほとんどは強度が弱くペラペラで、足首や腱を痛める原因となるのでオススメしません。

XEBIO(ゼビオ)ではバートンも売っていて時期によっては結構セールで安くなってることもあるのでおすすめです!

まとめ

大まかに一覧にしてみました。参考におそらく多くの人が比較していそうなION BOA も入れています。

Burton SLXBurton Swath BOAION BOA(比較用)
価格(2021-22現在)74,800円50,600円66,000円
アウター素材ウルトラウーブン+カーボン(Carbitex)ウルトラウーブン通常素材
アウター構造上下2分割構造上下2分割構造上下一体構造
ソールVibramソール通常通常
インナーLIFE+LinerImprint3LIFE Liner
重量(片足)約1,030g約860g約1,100g前後?

気になった方はこちらに商品リンクを掲載していますのでご覧ください

Burton SLX


Burton Swath


Burton Swath BOA


Burton ION


Burton ION BOA


それにしても、バートンのブーツは本当に頑丈で滑走回数が多い人でも全然壊れない良いブーツだと思います。

スピードレースタイプは締めるのに多少力はいりますが、軽量で、ひもが切れても交換が簡単なので特にオススメです。

ただ、最近はバートンもBOAに力を入れており、締めるのが慣れない初心者にもオススメできるブーツが増えてきたのはいいことだと思います。ちなみに、SLXは初心者用モデルでないためかBOA製品はありません。

スピードレースの交換はこちらで紹介しています、もし壊れて買い換えを検討している人も、ひとまず修理してるとより愛着がわくと思います!

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